インプラントとは?

「インプラント」とは、虫歯や歯肉の病気や事故などで歯の失われたところに人工の歯根を埋め込み、セラミック製の人工の歯を取り付ける治療法です。取り外しをする義歯(入れ歯)とは異なり、顎の骨にしっかりと固定されるため、歯本来の噛み心地を実現でき、天然の歯のような見た目に仕上がります。インプラントは、全部の歯を失った場合や、1本だけ歯を失った場合でも治療が可能です。

そもそもインプラントとは?

インプラントとは、歯が抜けてしまった部分に埋め込む「人工歯根」のことを言います。

従来のブリッジ、入れ歯といった方法での歯の欠損部を補う方法は、どうしても他の残存している歯に依存するため、残存歯の負担がより多くなり、結局他の残存の寿命を縮めてしまうという側面がありました。


インプラントは人工の歯の根となるフィクスチャー、人工の歯となる上部構造、

さらにこれらを連結するアバットメント、これら三つのパーツから成り立っています。

天然の歯と変わらない見栄え、さらに高い耐久性と安定性を実現した画期的な治療法です。


インプラントの構造

インプラントは、歯肉の中に埋め込む人工歯根の部分であるフィクスチャー(インプラント体)、上にかぶせる人工歯の部分である上部構造、その二つを連結する土台部分のアバットメントの三つの部位で出来ていて、天然の歯に近い構造になっています。

それぞれの部位は、通常の差し歯などのようにセメントで完全に固定せずに、取り外しが出来るように固定します。

(1) フィクスチャー:顎の骨と結合して歯根の役目を果たすチタン製の部品で、ネジのような形をしています。

(2)上部構造:セラミックや金属で作られた人工の歯、つまり被せ物のことです。

(3)アバットメント:骨結合したフィクスチャー上部にネジ止めされ歯肉を貫通するための土台となる部分です。


インプラント治療の始まり

現在のインプラント治療の礎の発見は、偶然によるものでした。

1952年にスウェーデンの学者であるペル・イングヴァール・ブローネマルク教授(1929年〜)は、微細血流の研究のため、ウサギの骨にチタン製器具を埋め込んだ実験を行っていました。研究終了後に埋め込んだ器具を取ろうとしたところ、骨としっかりと結合し、取り出すことができませんでした。


ブローネマルク教授は、これを骨との結合という意味で「オッセオインテグレーション-osseointegration-」と名付けました。Osseoとは「骨」、integrationとは「結合」を意味します。そして1965年、本格的に人間への臨床応用が始まりました。その後、研究が進み、オッセオインテグレーテッド(骨に接合した)・インプラントの科学的根拠に基づく確実性も立証されました。人間の体はチタンを味方だと認識する性質を持っているのです。

日本でもインプラントが導入されたのは、1983年のことです。日本初のブローネマルク・システムによるインプラント治療が東京歯科大学で行われました。その後、日本でも研究が進められ、国産のインプラントも開発されています。


インプラントの耐久性

インプラント治療は、保険が適用されないため自由診療になります。しかし、保険適用で治療できる入れ歯のように「食事がしにくい」「ガタつく」といったことはありません。また、ブリッジ治療のように健康な歯を削る必要もありません。入れ歯やブリッジは周囲の歯に支えられて噛んでいるため、歯には大きな負担がかかってしまいますが、インプラントは天然の歯と同じように骨に支えられているので、歯に負担はかからず、定期的にメンテナンスを行えば半永久的に使用することができます。インプラントをお考えの方は、お気軽にご相談下さい。

このような方はインプラント治療を受けられない可能性があります

インプラント治療は、歯茎を切開し、顎の骨にインプラントを埋め込む外科手術が必要です。疾病をお持ちの方は、手術が身体に負担をかける恐れがあるため、お身体の状態によっては治療が難しい場合もあります。また、以下のような方はインプラント治療ができない可能性があります。

妊娠中の方

妊娠中の方は、劇的に身体が変化する時期なので心身ともに不安定になります。投薬などが赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があるため、手術は避けた方がいいと言われています。
出産後、気持ちも体力も安定してから治療を受けることをお勧めいたします。

妊娠中の方  

成人していない方

顎の骨が成長段階の未成年では、インプラントの位置が骨の成長と共に変化する為、治療を受けることが出来ません。

成人してない方